VelvetRoseの初舞台を観て感情が爆発したお話

目次
1. はじめに
2. 生存本能ヴァルキュリアとVelvetRose
3. Fascinate
4. TRUE COLORSと最後の挨拶

 

 

 

1.はじめに

 こんにちは。ボタ餅と申します。
 シンデレラ7th大阪公演、お疲れ様でした。
 シリーズ初の生バンド演奏ライブ、出演者から容易に想像できる超強セットリストなど、始まる前からかなり期待値が高かった大阪公演。蓋を開けてみればそんな期待をも遥かに上回る素晴らしい内容で、曲の歌詞を見ただけで泣くくらいロスに陥ってます。

 

 さて、今回のライブでは黒埼ちとせ役の佐倉薫さん、白雪千夜役の関口理咲さんがライブ初出演であり、VelvetRoseの初舞台の場となりました。昨年2月末にデレステ内で楽曲『Fascinate』を引っさげて彗星の如く登場した彼女たちは、京セラドーム大阪という大舞台でその曲を披露しました。

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MCで一瞬だけ見せてくれたVelvetRose自己紹介ポージング(すき)

 特別な思い入れが強かった私にとって、この2日間のライブは本当に大切なライブになりました。限界になりすぎた思いの丈を語るに140字の繰り返しだけでは程足りず、こうしてブログに書き綴ることになった訳です。

↓限界感想戦はこちら

 

 

 感想駄弁りの延長(上のツイート群と被る部分あり)で、うるさいし限界だし、ちょっと自分語りみたいになってしまうかもしれないので、物好きな方のみこのままご覧ください。

 

2.生存本能ヴァルキュリアとVelvetRose

 

 1日目、『Gaze and Gaze』(突然の新曲)でブチ上がってた直後に流れ出した印象的なイントロ。最初の一音でわかるそのリフに「そういえば美波とありすいるから出来るじゃん!!!」と速攻でペンラを白に切り替えた私は、ステージを観て愕然とします。
 ステージ右側、B13ブロックだった私からするとほぼ正面の位置になるその場所に立っていたのは関口さんでした。慌てて画面を見ると、『洲崎綾/佐藤亜美菜』に並んで『佐倉薫/関口理咲』の文字。

 

 

 死んだ。

 

 

 これはブチ上がり確定だと直感しました。千夜ちゃんとヴァルキュリアの親和性ってめちゃくちゃ高くて前々からスクショを撮りまくるくらい好きだった(下記ツイート)ので、これは死ぬと最初は思ってました。

 

 

 で、歌い始まってからは佐倉さんと関口さんの声が強い!!!!って感じでブチ上がってたんです、事実、関口さんの声って物凄く低音が強くてもはやクールで圧が強くて……この曲のオリメンには無い声色だから凄く新鮮に感じました。
 そんな声の強さにひしがれてたとき、二番が始まっていったんです。その時にようやく気付きました。

 

「歌ってるパート分けがヤバくないか??????????」

 

 基本的にオリメン以外が歌唱メンバーに入っている場合、一番と二番で歌うパートが同じになるお約束があるので、佐倉さんと関口さんが二番で歌ったパートは一番でも歌っていることになります。二番のパートを確認すると、ふたりが歌った部分の歌詞がヤバイことに、そのとき初めて気付いたんです。

 愚かでした。一番のときから気付くべきでした。

 

ちとせ→『守られるばかりのコドモじゃない』『歪んだ感情を 私に向けないで邪魔しないで
千夜→『変わりたいと願う 守りたいもの守れる強さを手に入れたいの

 

 エッッッッモ…………………

 

 それを噛み締めた瞬間に涙がブワァッて溢れ出てきて、二番のサビからずっと泣いてました。
 特にヤバいのは千夜ちゃんの歌詞。千夜ちゃんは当初(『Fascinate』のとき)、自身の変化を「変わりたい」と思っているわけではなく、「変えられている」という認識でした。でも「変えられている」ことを良しとして、変化を肯定的にとらえています。

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 そんな千夜ちゃんは、『Unlock Starbeat』で仲間のために自ら変わっていこうと決意するんです。同じ志を持つ仲間と、最高のステージを作るために。

 「変えられている」という受け身から、「変わっていく」という能動的な意識を持つようになったのです。

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 "守りたいもの"とは、僕としての主(ちとせちゃん)という面が強いのでしょう。[白面の騎士]でもその感情は衣装とともに色濃く描かれていています。

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 ですがそれと同時に、"変わりたい"と思えるようになった千夜ちゃん自身のアイドルへの考え方も"守りたい"と思っているのではないか、とも思えました。今の千夜ちゃんは、ちとせちゃんだけじゃなくたくさんの仲間が増えました。その根底には、共に輝きを目指したアイドルとしての活動があります。そういうものを全部引っくるめて"守りたいもの"なんじゃないか、って、思ったんです。

 

 ヴァルキュリアのラスサビには、次のような歌詞があります。

 

 

戦おう この手で掴みたい未来があるの

 

 

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「あの子には未来がある」

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「さらなる未来を目指して」

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「ちゃんと……生きなくちゃいけないでしょ?」

 

 

 

これじゃん!!!!!!!!(クソデカ大声)

 

 

 

 ちと千夜に"未来"っていう単語は解釈一致すぎるんですよ………

 

 ふたりの未来は、アイドル以前では不透明なものでした。いつ終わるかわからないちとせちゃんの命が燃え尽きたとき、千夜ちゃんは何処へ行くのでしょうか?逃れられない"死別"には明るい未来など全く見えなかったのです。
 それが、アイドルになったことで無限の可能性が引き出されたんです。千夜ちゃんは『Unlock Starbeat』を通じて自分のアイドルとしての未来を見据えました。ちとせちゃんは、「千夜ちゃんさえ幸せなら自分は構わない」と思っていた考えが、「自分も生きなくちゃ。自分もアイドルとして輝きたい」という考えへ変わりつつあります。今やふたりの未来に陰などありません。明るい未来が待っているはずなんです。
 それを考えたとき、『生存本能ヴァルキュリア』という歌がちとせちゃんと千夜ちゃんにとって意味合いが物凄く深くなることに気付いたんです。だいたい1日目のライブの後の打ち上げぐらいからじわじわと。

 

 ヤバい、本当にヤバいって自覚して、2日目に臨みました。
 『Gaze and Gaze』が終わって、例のイントロが流れ出しました。

 

 涙が止まらなくなりました。

 

 1日目は速攻でブチ上がってたのに、歌詞の意味を噛み締めてから観たヴァルキュリアはすっかり泣き曲になってしまったんです。
 一番の関口さん(千夜ちゃん)パートをじっくり観ました。じっくり聴きました。関口さんの、強い千夜ちゃんの声が耳に響きました。涙腺がガバガバになりました。視界が滲みすぎてサビ以降の記憶がありません。本当に良すぎて、コールも出来ずに咽び泣いてました。
 ヴァルキュリアの印象がガラリと変わった機会でした、本当にありがとう………

 

 

 

3.Fascinate


 ライブが始まる前、『Fascinate』が始まったら「自分は泣いちゃうだろうな」とばかり思っていました。なんだかんだで色々やってきたので、思い入れが強い分すぐに泣くだろう、と。
 1日目、『Max Beat』(個人的に泣き曲)でちょっとだけ泣きかけていたあとにジャーンという一音が聴こえて一瞬で悟った私。

 不思議と涙は出ませんでした。それよりも、「いよいよか、ようやく聴けるんだ」というワクワクが勝っていたのかもしれません。ずっと待ち望んでいたVelvetRoseとしての初舞台を見届ける覚悟を決めたような、そんな感覚にもなりました。


 歌い出しが始まってすぐにビビりました。佐倉さんも関口さんもヤバすぎたんです。
 佐倉さんはちとせちゃんの妖艶さ、美しさを完全に再現してて喉からCD音源出てるのか???ってくらい歌が上手いし、指先まで完全に"黒埼ちとせ"でした。一番のAメロだけで全人類魅了されたでしょってくらい強すぎて眷属になりました。
 そして関口さんはもうCD音源だと正直物足りなくなるくらい声の圧が強くて痺れました。きっと、コミュの千夜ちゃんやCDの千夜ちゃんは『白雪千夜を白雪千夜らしく演じている結果』で、この関口さん(千夜ちゃん)は『ライブでの白雪千夜』そのものなのかなと思いました。きっと千夜ちゃんなら、こんな風にライブで歌うんだろう、と。

 その瞬間関口さんの姿が千夜ちゃんに重なって、私の意識は一気に惹き込まれて行きました。そして声の圧の強さで頭が沸騰しました。要するにブチ上がりです。


 Aメロの時点で、連番者(小梅P)も、自分の周りも、会場全体が「おおお……」「すげえ……」って唸っているように感じました。一番のAメロだけで、会場中を圧倒していたんです。

 私は確信しました。全人類魅了されたなって。支配されたなって。それはちとせちゃんと千夜ちゃんがコミュ内で望んでいた通りになったってことだったんです。それを噛み締めた時に勝ちを確信したんです。

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この通りになったんだと考えただけで泣ける

 そしてサビに入って私の意識はブッ飛びました。まず(イントロからそうだったけど)演奏の音が破茶滅茶に"強い"んですよね。原曲の時点でデレにしてはかなり異質な音楽になっていて強いんですが、生演奏だとさらにここまで化けるのかってくらい強くてもはや恐怖すら感じるほどでした。

 佐倉さんと関口さんの歌声はもちろんのこと、生バンドでも盛り上がりを凄く演出していてブチ上がりました。プロデューサーというよりももはやロックバンドのライブに来たいち観客と成り果て、無茶苦茶に強い”Charm the world”という言葉を浴びて大爆発しました。バスドラムで両手が痙攣し、気を抜けばヘドバンしてしまいそうなくらい高まって、『Fascinate』を全身で楽しんでいました。MVのダンスを再現してるのはかろうじて覚えてますが、正直記憶の殆どを失っており、CD音源を優に超える歌声と声量と演奏で完全にブッ飛んでいました。


 Cメロ以降はまだ記憶がマシなので語ります。上手すぎるギターリフから明けて、怒涛のバスドラムを背後にエモい歌詞を歌い上げるおふたり。『ひとつになる』のところでお互いに向かい合って笑顔を見せながら歌い合ってるのがヤバすぎました。心停止。MVには無い部分だから補填できないので今すぐ映像化して欲しいです。5億回観る。


 そしてラスサビ直前、インストが一度小さくなってからグワァァァァァって強くなるあの瞬間、堪らないです。もうズドォォォォン!!って感じで高まりクライマックスです。
 『Welcome to my heaven…』の直後、原曲だとやや落ち着くところですが、ドラムのシャーンシャーンシャーンって3回鳴らす音が全然強くてむしろだんだん大きくなっていくところが天才すぎました。現時点で最高潮なのに限界突破してブチ上がる感覚になって最高でした…。
 アウトロの歌声も語りもダンスもフィニッシュのポージングも、まさしくVelvetRoseを体現する高貴さと不気味さと妖しさを醸し出していて素晴らしかったです。最後の最後まで魅了されし切っていました。


 結局、『Fascinate』の曲中に泣く暇など無く、ブチ上がったまますぐに『双翼の独奏歌』が始まったためそのまま発狂していました。第4ブロックが終わり、席に着いて一旦落ち着きます。

 

 ボロボロと溢れ出す、涙。

 

 堰を切ったように、プチンと溢れて、止まらなくなりました。
 「ああ、ようやく聴けたんだ」、「ようやく見届けることが出来たんだ」、と。そう思った瞬間にもうダメでした。MCの声が耳に入らないほど、泣いてしまったんです。制御出来なくなったんです。
 詳しくは別の機会でお話しますが、ここまで色んなことがあったので、全部思い出ボムとなって来てしまったんです。


 良かった、と。これまで応援し続けてきて良かった、応援し続けてきた甲斐があった、と。心の底から感じるほど、素晴らしいパフォーマンスだったんです。 「VelvetRose、ありがとう」、その感情で一杯になっていました。


 ライブ終演後、『Fascinate』がトレンド入りするほど話題になっていることに、打ち上げ会場へ向かう道中で知りました。TLにはVelvetRoseを賞賛する声が溢れていて、道の周囲のPもしきりに『Fascinate』の話題に触れていました。「凄く良かった」「カッコよかった」「曲が強かった」そういう声がたくさんあったんです。それを聞いて、思わず涙ぐんでしまうほど、私は心から喜びを感じたのでした。

 

 

 

4.TRUE COLORSと最後の挨拶

 

 デレステ4周年記念曲。ちと千夜となーはーがメンバーに大抜擢されたこの曲は、私にとって過去最大の号泣曲となりました。

 LIVE Carnivalのイベント、2Dリッチのズルすぎる演出。千夜ちゃんの表情は「これがアイドルなのか」と言わんばかりの驚きに満ちていました。

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アイドルへの価値観が、きっと変わった瞬間のはず。

 初めてMVを観た時も、コミュを読んだ時も、そのあとで曲を聴いた時も、私は泣いていました。あろうことかリズムゲームとして演奏している最中にも泣き出すほどに、この曲が涙腺に刺さりまくっていました。
 幕張公演の際、サイゲフラスタで流れていたのを聴いて、担当がいるわけでも無いのに私はあの場で泣き崩れました。

 

 ライブの前なのにダメになるくらいこの曲が刺さってる理由は、ちとせちゃんと千夜ちゃんの境遇、そして歌詞にありました。

 これまで千夜ちゃんとちとせちゃんは、ふたりだけの世界を築いていました。他に何者も入り込めないような閉鎖的な世界。そのまま放置していたら明るい未来など無かったはずの世界です。
 そんなふたりはアイドルの世界に飛び込みました。これまでのシンデレラガールズに無かった個性を持つふたりは、初めは受け入れられなかったかもしれません。それでもコミュの中のアイドルたちは、お互いの個性を""になぞらえて、さまざまな""として表現しました。
 虹は、七色がひとつの橋として共存するものです。ひとつとして欠けることが無く、カラフルに輝いています。VelvetRoseとmiroirは、先輩アイドルたちと比べても圧倒的なキャリアの差がありました。それでもあの瞬間は、シンデレラガールズの一員として同じ輝きを放っていたんです。『TRUE COLORS』という曲は、4人が先輩組の中へ迎え入れられるように組まれた架け橋だったんです。


一人一人違う色抱えて 素敵な旅路は続いてくから
あなただけの色と わたしらしい色で 虹の橋を架けよう

 

 千夜ちゃんは千夜ちゃんらしく、ちとせちゃんはちとせちゃんらしく、アイドルとして輝ける。そんな意味合いが込められていると私は解釈しているのですが、そんなこんなでこの曲は自分にとって物凄く泣く曲で。


 アンコール明け、開幕の特殊イントロ。席から立ち上がったのにすぐに崩れ落ちて座り直してしまうほど、その時点で私はもう限界に達していました。千夜ちゃんとちとせちゃんのペンライトを握りしめるものの振ることが出来ず、物販で買った『TRUE COLORS』タオルを目元に押し当てて、ただひたすらに涙を流し続けていました。
 印象的だったのは、TLでも話題になっていた関口さんの表情。良く言えばクール、言葉を選ばないなら仏頂面、鉄面皮。でもあれは、ライブを楽しめていないわけでは無いと断言したいです。
 個人的な解釈になってしまうのですが、関口さんは"白雪千夜を演じる"ことに徹していたのではないでしょうか。千夜ちゃんならきっと、淡々とした表情で踊るのだろう、求められる歌唱や踊りをこなして彼女自身は澄まし顔をするのだろう、と。意識してその表情をしたように、私には感じられました。
 事実、MCの様子は関口さんらしい面が垣間見えたり、他の出演者の方との写真の満面の笑みだったりと、関口さん自身はライブをすごく楽しめていたと察します。だからこそあの無表情は、"千夜ちゃんを表現する"ためのものだったのだろうと思っています。


 正直泣きすぎて最後の挨拶の記憶が曖昧なのですが、佐倉さんの挨拶はかなり印象深く残っています。
 キャリアが長い佐倉さんと、新人でほぼ初めての役を貰えた関口さん。だから佐倉さんは、自分がリコちゃんを支えなきゃと言っていました。でも逆に、リコちゃんに支えられることもあった、とも話していました。

 ふたりが支え合って助け合ってここまでやってきていたことは、メディアでの露出こそ少ないものの、その数少ない情報からも充分伝わってきていました。同時に、ふたりが千夜ちゃんとちとせちゃんに寄せる想いも、大切に思う気持ちも、たくさん伝わってきていました。
 佐倉さんの最後の挨拶で、「千夜ちゃんとちとせちゃんをこれからもよろしくお願いします」と言った時。自分のことはもちろんだけど、千夜ちゃんとちとせちゃんのことを前面に出して、関口さんのことにも触れた佐倉さんの優しさと気配りに、涙してしまったんです。本当に大事に想ってくれているんだというのが伝わってきて、それが、もう、嬉しくて。
 それを聞いて号泣している関口さんを見て、さらに泣いて。その瞬間に私は、心の底から思いました。


 ふたりを応援してきて良かった、VelvetRoseを応援し続けてきて良かった、と。

 

 

 

 


 そんなこんなで、曲とVelvetRoseに関する駄弁りはおしまいです。これを書いている最中もヴァルキュリアとFascinateとTRUE COLORSを流しているのですが、涙を堪えられずにタオルを濡らしています。本当に素晴らしいステージでした………。ありがとう……。

 

 

ボタ餅