アルストロメリアが生き甲斐になってる泣き虫オタクのお話

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 この記事は考察ではなくただのオタクの思い出話と自分語りです。個人的な話をかなりぶっちゃけています。ネガティブな気持ちも吐き出しています。不快に思う方もいるかもしれないので、自己責任でお願いします。不安な方はここでブラウザバックを。

 ちゃんとした考察だけ読みたい方は下のリンクへ飛んでください。

 

bota-ohagi.hatenablog.com

 

 

 

 


はじめに

 シャニマス3rdLIVE福岡公演が終わりました。

 内容についてはもはや語るまでもないので一部に留めますが、本当に素晴らしいライブでした。私の人生で最高のライブはデレ7th大阪とバンナムフェスなのですが、人生でいちばん泣いたライブは間違い無くシャニ3rdだと確信しています。後にも先にもこんなに泣くライブは無いだろうと思えるくらい。

 週が明けて月曜日、【アンカーボルトソング】が開始。これについての感情は先に述べたブログに綴ったのでここでは省略しますが、自分の中でとても大切なコミュになりました。今この文字を打っている最中も泣きそうになるくらい。

 

 私は泣き虫になってしまいました。甜花ちゃんたちのこと、アルストロメリアのことを考えたら、いつでもどこでも涙が出そうになります。家の外で『Anniversary』が聴けません。

 どうしてこうなっちゃったんだろうって、今のうちに整理しておきたいなと思って、懲りずにまた筆を執りました。これはただの備忘録です。なんの生産性も無い、自分の感情の整理のための駄文です。それでも読みたい方のみ、読んでくだされば幸いです。

 

 

 

ホントは招待論文の締切が迫っています。こんなことをしている場合ではない。助けて。

 

 

 

研究生活のオアシス

 そもそも去年の私は、シャニマスに相当依存しまくっていたんです。

 

 卒業研究があまりにも多忙で大変で、1週間に1度は泣くくらいメンタルが弱っていました。

 スプパも2ndも消し飛ばされて、イベントも楽しみも何もかも無くなって、残ったのは山積みの解析データ処理ばかり。研究の特性上ほぼ毎日作業する必要があり、コ○○だろうが「構わん、行け」とブラック企業並みの基本的人権を失った生活をしていました。春は就活、夏は熱中症で倒れ、秋は月2ペースで寝込みました。幼少期からの夢だった研究とはいえ、世情も相まって鬱病になってもおかしくないほど辛い日々を送りました。

 唯一の楽しみが、空き時間や家でプレイするシャニマスでした。3年目になってますます美しくなるシナリオ達。新しい色が加わって輝きが増すアイドル達。研究一本でバイトも出来なくなり殆ど課金もできなくなった私にとって、無限にやり込むことが出来るこのゲームが唯一無二のオアシスでした。

 特にアルストロメリアは3月上旬の【薄桃色にこんがらがって】が過去最大級のシリアスシナリオなぶん感動がとんでもなく大きくて限界になってたし、6月中旬のG.R.A.D.編追加の際は大崎姉妹オタク抹殺計画の如くソロの甜花ちゃん甘奈ちゃんへの試練と克服の物語が尊すぎて死んでました。あのふたりに関してはシャニマス開始当初からの課題にようやく決着をつけることが出来たものだったので、それはもうおしまい人間になりました。

 

↓おしまいになった結果出来たもの

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 Viアルストロメリア人権の時代も来て、それまでグレ5と6を行ったり来たりしていた自分が6常駐出来るようになったりと、ゲーム面でも愉しさを覚えてきてますますやり込むようになりました。

 単純作業中はシャニマス楽曲を無限リピートし、辛い時は甜花ちゃんに励まされ、りょんちゃん(前川涼子さん)のチョクメで生きる希望を貰い、月1の『まだこれ』に救われながら、研究とシャニマスの日々を送りました。

 

ch.nicovideo.jp

楽しいチャンネルなのでみんなで観ようね

 

 

希望の夜明け、MUSIC DAWN

 10月31日と11月1日、それは長い夜に苛まれたシャイニーカラーズが夜明けを迎え、輝きを取り戻した日でした。ずっとみんな待っていたステージがそこにあって、私はただひたすらに涙を零しました。【薄桃色】とG.R.A.D.を乗り越えたアルストロメリアだからなのか、『Bloomy!』にはまた新しい意味が加わったように思えて涙し、『FUTURITY SMILE』2番冒頭甜花ちゃんという完全解釈一致な歌詞と歌唱を目の当たりにしてデカい声を上げ、『シャイノグラフィ』の天才的演出を見て全身鳥肌が止まらなくなりました。ライブの楽しさを久々に思い出せた日です。

 

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パート振り分けた人に金一封贈りたい


ついに紡がれた大崎姉妹の過去

 MUSIC DAWNと同時に始まった【流れ星が消えるまでのジャーニー】。待ち望んでいた大崎姉妹の過去をめぐるストーリーは、柔らかい月光を想起させるような素敵で心温まる物語でした。甘奈ちゃんが甜花ちゃんに全幅の信頼を置く理由や、甜花ちゃんのかっこいい面、デビ太郎の存在の大きさなど、アケマスからの大崎姉妹オタクとしては完全に墓場になるくらいドンピシャで死に至るお話でした。MUSIC DAWN効果もあっておしまいになりました。
 一生大崎姉妹のオタクでいたい。ふたりの幸せ空間をずっと見ていたいと思うようになりました。来世は大崎家の壁になって聖域を護りたい。

 


葛藤

 しかしこの頃から、受け取ったエモの感情をお返しするすべが無いことに胸が痛むようになりました。研究で忙しいのは事実ですが、それを言うなら社会人で働きつつ作品を投稿している神絵師や神ss作家はたくさんいます。楽屋花企画を成し遂げる人も、人を募って動画や音楽を創り上げる人も。

 でも自分は、何もできませんでした。以前はあれだけ本気になれたのに、その過去が嘘のように。

 

↓頑張ってた頃のお話

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 ssを書いている人間なので、本を出して活動的になりたいと思ったこともありましたが、以前創作と同人誌頒布に関しての話で非常に嫌な思いをしたことがあり、どうしても抵抗が生まれてしまいます。私の作品はあまり万人受けしないのでpixivの評価も低くて、手に取ってもらえる気がしないというのもありますが。

 

 それがきっかけで距離をとったコンテンツも、完全に他界したコンテンツもあった時期だったので、この時期はとにかく不安になってしまっていました。「今までみたいに、いつかシャニも切り捨てる自分がいるんじゃないか」と怖くなってしまいました。

 加えて12月〜翌年1月は卒論発表と論文執筆、さらには学会発表が控えていた時期で、研究に対するストレスもピークに達していました。色々と限界が近く、精神が病みそうになっていた頃。

 

 

 救世主の如く、あの曲が現世に産み落とされたのです。

 

 

『Anniversary』との出会い

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 2020年12月9日。

 

 私は、救われました。

 

 G.R.A.D.の先に見つかった決意の歌。3年目の3人が奏でる愛の歌。

 『Anniversary』はアルストロメリア史上最強の涙腺破壊楽曲として降臨し、私の荒んだ心を浄化してくれたんです。

 初めてフルバージョンを聴いた日は、その驚くべきコード構成壮大なインスト3人の神々しくも優しい歌声に感情が天を衝き、深夜まで泣き続けて眠れなくなるほど"""到達"""していました。今までも楽曲を聴いただけで涙が出ることはよくありましたが、『Anniversary』に関しては歌詞を見るだけで号泣するという前代未聞の症例が現れ自分でも困惑するほどでした。これまでとは全く比べ物にならないくらいの破壊力を持っている世界最高の楽曲になってしまったんです。

 

 そして思いました。自分が何もできないとか、周りがどうとか、関係ないや、って。ただ、アルストロメリアを好きでいよう、ずっと応援しよう、その気持ちだけは絶対失わない、失いたくないって確信できたんです。壊れそうな心を支えてくれる、生きる希望になってくれているって、実感したんです。

 

 

 

 しばらくは感情が大洪水した日が続いて、次の日なんて大学で作業中に突然思い出して泣き出してしまうほど。「精神壊れた?」と同期に勘違いされてラーメンを奢ってもらいました。違うんだごめん。いや精神は壊れてたけど。

 

 


大学卒業、そしてようやく待ち望んだ2ndライブ

 アルストロメリアパワーで復活した私は狂ったようにシャニマスと研究に明け暮れました。

 

 大感情大崎姉妹ssを書き上げ、

 

www.pixiv.net


 人生で初めて神棚を作って大崎姉妹の生誕を祝い、

 

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 そのままの勢いで学会発表を倒しました。頑張りすぎた結果こいつに招待されてしまい論文を書くハメになっています

 

 

 さらに今年1月には初めてグレ7に昇格しました。シャニマスに本気になれていると実感するための私自身への証明ができた瞬間でした。

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 卒論を学校に提出した後も卒業式のある週まで研究を続け、ついに1年間の奴隷学業の集大成から解放されました。生きるって素晴らしい。

 

 そしていよいよ、人生最高のご褒美が待っていたのです。

 

 

1年越しの2ndLIVE

 待ちに待った2ndLIVEが始まりました。万全な対策により有観客が可能となり、2日目の現地チケットを勝ち取っていた私は初日からうずうずが止まらない状況でした。

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連番の友人が「『Ambitious Eve』の空っぽい」って言っててエモでした

 旧友と久々に会って話したり、まだ会ったことの無い人と初エンカしたり、コミュの内容を語り合ったり。ずっと出来なかった"当たり前"が出来るようになったことで、すでに胸がいっぱいになっていて。会場に入って席に着き、Overtureの音楽を聴いているだけで自然と涙が溢れてきて。実に1年ぶりとなる現地参戦、辛かった1年をシャニマスに頼って生き抜いた私にとって、シャニマスのライブに来れた、それだけで心の底から嬉しかったのです。

 さらにアルストロメリアの披露曲は『Bloomy!』と『ダブル・イフェクト』。

 『Bloomy!』は2年目のアルストロメリアをまさに象徴する楽曲で、ファン感謝祭編や【薄桃色】のストーリーにリンクしています。遠回りしてもいい、ずっと信じ続けていたい。今までのコミュたち、言葉たちが脳裏をよぎっていき、私の視界はたちまち霞んでしまいました。続く『ダブル・イフェクト』は対照的で、あの時点では私はG.R.A.D.で成長した先の姿だと感じていました。過去(Bloomy!)と未来(ダブル・イフェクト)、3年分のアルストロメリアの物語をいっぺんに摂取した私は大洪水の如く泣いていました。

 生きてて良かった。頑張ってきて良かった。シャニマスに支えられて乗り越えた1年間、辛く苦しい生活が全て報われたような気がしました。

 

 感情になりすぎて3月の終わり頃に初めて聖蹟桜ヶ丘に行きました。卒業旅行

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来ただけで泣きそうになった

 

 

新社会人、そして『Anniversary』の初披露

 4月1日、晴れて新社会人となった私。自分の夢を追うための一歩を踏み出したとともに、2日後に控える3rdライブ名古屋公演への期待に胸を膨らませていました。

 新生活の環境がどうなるか分からなかったため応募することが出来ず、両日配信組。それでも、ついに邂逅する『Anniversary』の初披露がとても楽しみでした。

 

 

 いや正直に言うとメチャクチャ怖かった。自分を救ってくれたこの曲を初めて目の当たりにするとどうなってしまうのか全くわからない。感情が壊れるのが怖くなって2月くらいからこの曲を一度も聴いていない状態だった私は、予習プレイリストにも入れることができず、「聴きたいけど聴きたくない」、矛盾する気持ちを抱えたまま3rdLIVEが始まってしまいました。

 

 ユニット曲トップバッターのイルミネの直後、"マ"の一音が聴こえた瞬間に死を悟ります。まさかのユニットシャッフルメドレー、つまりいつ『Anniversary』が飛んでくるかわからないという恐ろしい事態。そんな危惧をよそに、目の前に広がる天国に私は心を奪われます。

 たった2週間しか経っていないのに爆上がりしている歌唱力と表現力。何よりも、ガルディエーヌシリーズを身に纏ったアルストロメリアが、本当に神々しかったんです。

 

"例えば二度と飛べなくても キミのためにずっと笑っていよう"
"例えば翼失っても キミのもとへそっと舞い降りるから"

 

 翼の無い3人が歌う詞は、あまりにも特別で大きな感情が込められていました。成長したアルストロメリアの、優しさ、強さ、美しさがひしひしと伝わってきて、2ndLIVE以上に感情が揺さぶられていました。ボロボロと泣いてよかったと感傷に浸っていたらいつもの放クラAED、どうしていつもそうなんだ

 

 そしてライブは進み、純白トロイメライの迫力に鳥肌を覚え、いやぁ強かったぁとニコニコしていた私を、ついにあのピアノ音が襲いました。

 

 

 

 レベルが違う。

 

 感動したとか、泣いたとか、そんな稚拙で単純な言葉で表現することを恥じるほどの、とてつもなく大きな感情

 

 ARの演出も相まって、3人のステージはまさに天界のようで。穏やかな笑顔、光る涙はまさに天使のようで。

 脳裏を走馬灯のようによぎるのは、アルストロメリアとの3年間。初めて出会った日のこと、初めてW.I.N.G.を優勝させてあげられた日のこと、初めてのユニットシナリオ。1stLIVEの景色。ファン感謝祭、クエストロメリア、薄桃色、G.R.A.D.、流れ星…………

 一緒に歩んだ旅と思い出が、全部全部流れていって。何も見えなくなるくらい、息が出来なくなるくらい、私は泣き崩れていました。

 Cメロ、宇宙からの光のシャワーと観客席の雲、浮かび上がる光球に、私は天上の世界に来てしまったのかとさえ思ってしまうほど。

 そこから先はほとんど記憶がありません。MCはまともな意識を保てていません。会場にいたら大声で泣き叫んで退場してました。家で良かった。

 

 ありがとうアルストロメリア。ただひたすら感謝の言葉を口にしていました。この曲を観れて良かったって、生きてて良かったって心の底から思えました。

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当時



 でも直後の『天塵』はガチの禁止カードです。あとその日の通話であさひPふたり死んでるのを傍目で眺めてたら次の日私が死にました。どうして?

 

 

急転直下、大波乱の東京公演

 新人研修に明け暮れる日々、私は東京公演を糧に仕事に励んでいました。掴んだチケットはday2、アルストロメリアが欠けている日でしたが、先日のセトリを浴びることがあまりにも楽しみでした。

 新社会人になったばかりなのに3周年記念Pカップはモチベーションが上がりまくり、ライブで受け取った感情と感謝の気持ちを全力でぶつけ、初回以来の大崎姉妹ダブル金称号を達成。結果発表時は嬉しくて涙が出るくらいでした。通話で介護してくれたVenus!の皆さん、本当にありがとうございました。

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名古屋公演で貰った感動へのお返し、少しはできたかな

 


 万全の状態、万全のモチベーション、3周年を祝う歓喜の中、席も判明してライブはもうすぐそこ!

 

 

 だったのに。

 

 

 またしても非情な宣言、突然の無観客。自分が行けないことのショックはもちろん大きかったのですが、ここまで頑張ってきた演者の皆さんのことを考える方がつらくて、行き場のない怒りと悲しみに暮れました。こんなんで1万円返ってきても何も嬉しくない。本来配信は自動的に観れるようになっていましたが、せめてもの応援だと思って敢えて視聴チケットを購入し、モヤモヤした気持ちを必死に抑え込んで当日を迎えました。

 

 でも演者さん達は、そんな暗がりを吹き飛ばすくらいの輝きを見せてくれました。day2の大崎姉妹『Anniversary』は"ふたり"という歌詞に新たな意味が加わった気がして、お互いのために、そしてここにいない千雪さんのために届ける歌のように感じられました。アルストロメリア離れてても繋がってるって、強く強く感じた瞬間でした。

 

 

 

 

でもあなた大崎姉妹のソロ両方拾えてないんですよね?????????
悲しいので大崎姉妹百合小説を書きました。地産地消

www.pixiv.net

 

 


最後の空

 5月は仕事が本格化。ゴールデンウィークウマ娘にどハマりしたせいで一気に忙しくなりましたが、最後のご褒美のために毎日頑張ることができていました。

 

 ツアーの終着点、3rd福岡。そのday1のチケットが私の唯一の現地参戦だったからです。

 移動には苦手な飛行機を使う必要がありましたが、『Spread the Wings!』してたら克服できました。いざ人生初九州。

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 1st、2ndと続き、3rdも現地参戦が叶いました。SHHisの初舞台も目撃できるし、何よりも『Anniversary』をようやく現地で立ち会うことができる、それがいちばん嬉しくて、怖くて、楽しみでした。

 お察しの通り、もはや絶対に外では聴けない曲と化しており、感情のボムは目も当てられないほど肥大化した状態。明日の飛行機にさえ間に合えば帰れるし月曜日は運良く代休が使えました。つまり死んでも良いということです。意気揚々と会場へ乗り込みました。

 

 

 


 自分の席に座った瞬間に泣いてました。

 

 ずっと画面の外から眺めるだけで、行けるはずだったライブは消えて。もどかしくて、悲しくて、それでもようやくここに来れたことが、本当に嬉しくて。壮大なOvertureの音楽と映像、その光に包まれて大号泣していました。始まる前なのにコンタクトが外れかけました。

 自身2度目の現地『ダブル・イフェクト』はガルディエーヌシリーズを直接観たことが初めてというのもあってバケモンレベルに感情が昂り、歌詞と歌声の刺さり方が尋常じゃなくなりました。あとダンスがやっぱり可愛すぎるんです。アルストロメリアの中で一番好きなダンスです。BDでは配信のカメラ外のところをもっと映してほしい。

 滞りなく進むライブはついに『純白トロイメライ』へ。この曲も現地で聴くのは初めてだったのでめちゃくちゃ高まったのですが、この次に死ぬことがわかっているために気が気じゃなく、頭の中はすでにぐるぐるでした。こんがらがってる。

 

 曲が終わって刹那の静寂。「ふぅーっ………」と、大きく深呼吸をしました。これを聴くためにここまで来たんだ。ちゃんと見届けよう、その決意を胸にして、私は3色のペンライトを手に持ちます。

 

 ペンライトを振る手は、イントロからすぐに止まっていました。

 タオルは目元から離すことができず、マスクは既に鼻水だらけ。かろうじて残っている正気が、音と、声と、光を捉えていました。

 

 『Anniversary』。私を救ってくれた曲。私が世界で一番好きな曲。現地で観る景色は配信とは全然違っていて、自分が本当に天国に来てしまったかのような錯覚に陥って。歌詞ひとつひとつが胸に響いて、3人の笑顔が眩しくて………。

 

 私は、このために生きてきたんだ。この曲に出会うために生きてきたんだ、って。そう思えてしまうほどに、目の前の天国は素晴らしい景色でした。

 

 曲が終わった後、顔を上げることができなくなってしまって、うずくまってタオルに顔を埋めることしかできませんでした。MCを聞きたいけど一個も頭に入ってきません。止まらない感情に包まれて、ずっとずっと泣き続けていました。

 

ありがとうアルストロメリア

ありがとう『Anniversary』。

私は、幸せです。

心の中で、そう叫んでいました。

 

 


【アンカーボルトソング】

 一夜明けて、福岡day2。飛行機から降りて家に向かう途中に、あの予告を観てしまいます。

 

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 もう許してくれよ。

 

 【薄桃色】並みの衝撃。"変わること"と"変わらないこと"に再び直面しなければならないのかと頭を抱えながら帰宅しました。この後どんな気持ちでライブを観ろと?

 

 ですが、そんな危惧も吹っ飛ぶくらい、千秋楽は素晴らしいものでした。

 『ダブル・イフェクト』も『Anniversary』も、過去最高のクオリティと断言できるほどの完成度。昨日会場で観た時と同じくらいの涙を流し、最後の披露を見届けました。

 『Anniversary』Dメロ、「これからの未来へ続く道を」と笑顔で高らかに歌い上げた甜花ちゃんとりょんちゃんを、一生忘れることはないでしょう。あの曲、あの歌詞を笑顔で歌えるって、本当に素敵だなと思います。そこへ至る道のりと努力と成長が尊くて美しいです。あとリフレクトサインの指差しガチ顔イケメン最強甜花ちゃんは神

 大トリの『Resonance+』は言うまでもなく、スタッフのサプライズにより一斉に涙声になるシャイニーカラーズのみんなの歌声を聴いた瞬間に感情が爆発しました。そこに至るまでの全てのセットリストも含めて、人生で一番泣いたライブになったと確信しました。

 

 ベロベロに壊れるまで飲みまくって、アルストロメリアの素晴らしさに酔いまくった翌日。ついに【アンカーボルトソング】と対面します。

 結論を言えば、アルストロメリアとしても、甜花ちゃん・甘奈ちゃん・千雪さん個人としても、集大成と言って過言ではない素晴らしいコミュでした。後者については、G.R.A.D.を経てアイドル個人として成長している証をしっかり実感できる描写があったことがとても印象的でした。そして、その上で新たに生まれた、"それぞれの気持ちやファンとの距離感が離れ離れになってしまうこと"という課題に3人で立ち向かい、アルストロメリアとして新たな一歩を踏み出したことが非常に綺麗な作品として紡がれています。ファン制作のスライドは3年間のアルストロメリアの軌跡を走馬灯のように映し出し、伸びるビルは未来への希望を示唆するに足る演出でした。

 過去と未来、ユニットとソロ、その全てを丁寧に描写する今作は、間違い無くアルストロメリアの集大成と呼ぶにふさわしいシナリオでした。これまでアルストロメリアをひたすらに追ってきた私としても、かの【薄桃色】を超えたと思えてしまうほどに、素晴らしく、愛おしく、尊く、美しい物語でした。

 

 3rdAnniversaryから、私は「今年はシャニマス第2部だ」とずっと感じていました。

 【明るい部屋】で明るみに出た283プロの裏側、遂に揃った7色の光、G.R.A.D.を経て成長したアイドルたち……4年目のシャニマスは大きな転換期を迎え、これまでとは一味違う空を見せてくれるのではと期待していました。【アンカーボルトソング】は、その期待を大きく上回ってくれたのです。『G.R.A.D.によりソロでも輝きを増した3人のそれぞれの道』『時間経過に伴うお互いの距離感・ファンとの距離感』『過去(スライド)と未来(工事現場とビル)の表現』など、心を動かされるさまざまな情景が描かれており、【薄桃色】とは全く違うベクトルでの感動を与えてくれました。私にとってはまさに"第2期のアルストロメリアシナリオ"だと感じられたのです。特に、福岡公演の直後でアルストロメリアへの感情が凄まじく大きくなっていた直後に摂取するには過剰投与すぎるほどの高濃度大感情シナリオでした。

 案の定、観終わった直後はあまりの感情のデカさに完全に放心してしまい正気を保てなくなっていました。代休取っておいてよかった。仕事終わりから深夜にかけて観てたら一睡もできなかったでしょう。そして、今の気持ちを整理しなければと思い立ち、実に1年ぶりにブログの新規ページを開き、読書感想文を書いたのでした。

 

 

 愚かなことに、まだこの時までは、アーカイブ視聴でとんでもないことになるなんて知る由もありませんでした。

 

 

 

それは、アルストロメリアの集大成

 幸運なことに、シャニ3rdは配信を1週間アーカイブで観ることが出来るという破格のおまけが付いています。好きなところを好きなだけ何度でも味わえる神システムにあずかって、私はday2の『リフレクトサイン』と『Resonance+』ばっかり観てました。勝てない。

 わかる人がいるかわからないんですけど、逆にアルストロメリアのところが観れないんです。感情が爆発してまともでいられなくなるのがわかっているので、感想文執筆もそれどころじゃなくなってしまいます。「書き終わってから、同時視聴のときに観よう」と考え、週末までの完成を目指していました。

 なんとかギリギリ書き終えて、満を持して望んだday2アーカイブ同時視聴。

 

 『Anniversary』が、バケモン曲になっていました。

 

 この曲の歌詞が、【アンカーボルトソング】をなぞっているようにしか思えなかったからです。

 

"離れてても私たちつながってる"

は、3人で再確認できた、大切なものを守るための決意。

 

"それぞれに願い それぞれに迷い"

"それぞれに出逢い それぞれに憂い"

は、アルストロメリアの3人の様子でもありますが、SNSでのファンたちの様子そのものを表しているように感じられました。アルストロメリアに一緒にいてほしくて、出演者との匂わせにモヤモヤして、好きだった頃のアルストロメリアを回想して……みんなアルストロメリアが大好きだからこそ、別々の場所でさまざまな感情に苛まれていました。もちろん、私自身も。


"でも最後はひとつだから"、そうアルストロメリアの3人が教えてくれた、明るい未来への誓いです。それぞれの道を歩みつつも、いちばん大事なものは変わらないって、ライブでもシナリオでも教えてくれました。


"散ることのないメモリー"

はまさしくスライドのことであり、アルストロメリアがその一瞬一瞬で見せてくれる"思い出"です。決して色褪せることのない時間。いい時も悪い時も、全部全部かけがえのない時間です。毎日がアルストロメリアの記念日なんだ、って、この曲とこのシナリオに気付かされました。


"護りたい あなたとの毎日を"

「あなたとの毎日」とは、甜花ちゃん・甘奈ちゃん・千雪さんが一緒に過ごす時間でもあり、ファンと共に過ごした過去の"思い出"のこと。

 

"これからの未来へ続く道を"

過去も大切。今も大切。そして、これからの未来……青空へ伸び続けるビルのように、アルストロメリアはこれからもずっと変わり続け、成長し続けます。そんな未来も大切にして輝き続けるんだ、って教えてくれました。最終日、この詞を笑顔で高らかに歌い上げたりょんちゃんが、あまりにも眩しくて。

 

 3年間の歩みと、【アンカーボルトソング】、全ての景色が繋がりました。コミュの言葉と風景が頭の中に流れて、これまでのライブの映像も蘇ってきて、今画面に映っている3人のステージも入ってきて。全ての記憶と想いがぐるぐるとせめぎ合って溢れ出して、私の感情は完全に崩壊してしまうのでした。

 

 私は、アルストロメリアの物語を享受するために生きているんだ。これまでも、これからも。

 ずっと追い続けよう。応援し続けよう。自分にできることはちっぽけだけど、好きの感情は一生抱き続けよう。

 

 ブログに『Anniversary』の感情を加筆する私は、ぐじゅぐじゅに泣きながらもそう誓ったのでした。

 

 

 

 

おわりに

 こんなクソ駄文を最後まで読んでくださりありがとうございました。読み辛いところや気持ち悪いところ等々お目汚しなところもあったかと思います、申し訳ありません。

 この文を書いてるだけでも泣いちゃうくらいには限界です。本当、アルストロメリアが大好きなんだなって再認識できました。

 

 2ndから3rdにかけてみっちりと詰め込まれたシャイニーカラーズの大躍進。自分にできることはちっぽけだけど、これからも彼女たちを応援しよう、好きでいようと改めて思えた4ヶ月間でした。

 以前から涙もろすぎると友人たちに煽られていた私でしたが、シャニマスのお陰でますます重症化していると自覚しています。それはきっと、辛かった日々をアルストロメリアに助けてもらったから、素晴らしい物語を提供してくれたからなんだろうな、って思います。

 むしろ幸せです。好きなコンテンツを、好きなアイドルを、泣くほど愛せてるのかな。そう自分に言い訳しています。それで良いんです。

 

 

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 これからの未来も、素敵な嬉し涙を流せますように。

 

 

ボタ餅