二次創作好きの妄想癖オタクがついに本を出してしまったお話

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 こんにちは。ボタ餅です。

 2021年11月23日に開催された歌姫庭園29/シャイニーフェスティバル11にて、人生初めての同人小説本を頒布しました。

 過去に合同誌に寄稿したことはあるものの、完全に自分の作品として作ったのは初めてです。

 本のサイズ、文章の体裁、入稿方法、設営準備………全てが初体験の同人初心者が、どのようにして当日まで漕ぎ着けたのか。自身の備忘録として、また、これから同人活動をやってみたいという方への参考のひとつとして、書き記しておきたいと思います。

 

目次

 

 

小説執筆

参加表明と準備期間

 私は元々、pixivにssを投稿している字書きでした。ジャンルはアイドルマスターの二次創作で百合(主に一般向け)です。

 今年の6月頃、同人誌即売会に本を出してみたいという欲がピークに達し、人生で初めてのサークル参加を決意。流石に既作だけでは物足りないと思い、当時書いていた大崎姉妹の百合小説の続編を新たに作り、シリーズ総集編という形で本にすることを考えました。

 

↓(当時はシリーズの設定すらしていなかった)収録作品

www.pixiv.net


 自分の創作スタイルは"じっくり熟成練り上げ式"、端的に言えば"筆が遅い"ので、余裕を持ったスケジュールにしなければなりませんでした。加えて、歌姫庭園28が開催される8月29日の前後は仕事の長期出張と被っていて準備が間に合わない可能性が濃厚。

 そこで、秋〜冬に開催されるであろう歌姫庭園29への参加を決めました。6月時点では日程は出ていなかったものの、後ほど11月23日開催と判明。結果的に、半年間の準備期間が与えられることになりました。

 

新作執筆開始

 (これはあとがきにも書いたことなのですが)拙作『Orbital-』に収録したシリーズは、本来第一章の『そらに願いを』単体で完結していたものです。それなのに2nd LIVEで感情が昂ったために、同じ世界線のおまけのような形で、衝動的に『皆既日食の始まりに』を書いてしまいました。新作はその続きということになります。蛇足に蛇足を重ねる愚行

 これらの内容や表現に矛盾しないように、かつ歌姫で出すに値するレベルの作品を出さなければ……と気負い、プロットが出来るまで1ヶ月近くかかりました。

 7月初旬から全体構成の考案を始め、8月初旬に執筆を開始。8月26日に原本が完成しました。

 

校正と推敲、文章の体裁

 何気に苦労したのが文章の体裁を整えることです。文を書いたのちにシステム上でルビ振りやページ切り替えを行うpixivとは違い、自力でそれらの要素を整えて、最終的に本に刷った状態での完成を目指す必要がありました。

 今回利用した印刷所はPDF入稿が可能だったので、比較的使い慣れているWordで文章を作成することにしました。とは言っても、本の冊子のような状態にするのは生まれて初めてだったので、ネットで調べながらの試行錯誤で作成しました。

 以下に、今回私が用いた設定を記しておきます。

①サイズ
 A6(文庫本)
②文字数
 40列×16行
 文字の大きさ:9.0pt
 フォント:源暎こぶり明朝

↓サイズや文字数について

rururu-p.com

↓源暎こぶり明朝体のダウンロード

okoneya.jp

 文字数については各々が適切だと考えるものがあると思いますので、上記サイトを参考に。

 

③ルビ振りについて
 デフォルトの状態でルビを設定すると、上記の体裁では見切れてしまいルビが見えなくなります。
 次のような操作をしてルビの位置を調整しました。

・該当の漢字を選択して、ホーム→フォント→ルビ
・ルビ字の大きさ:4point

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・OKを押したのち、Shift+F9を押す

・下図のような表示になり、「up」の後ろの数字を8→5にする

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・もう一度Shift+F9を押すと表示が消える

 

④校正作業
 これまでpixivのようなWeb投稿をしてきていたため、横書きの文章を縦書きへ変更する必要がありました。縦書きの文章には様々なルールがあります。

ダッシュ三点リーダは2個まで

・数字は基本的に漢数字

・アルファベットは全角(英単語や文章は半角横書き)

・「!」「?」の後ろは全角スペースを入れる

空き行は基本作らない

 

 個人的にいちばん苦労したのは最後の空き行の件です。

 私はpixivに投稿する際、心情表現や時間経過、台詞の強調、小さな場面展開で空き行を多用しています。今までの表現技法が使えなくなるため、文章自体を修正する必要もありました。

どうしても強調させたい部分はルール違反で空き行残したんですけどね……汗

 

↓参考記事

note.com

 

表現に関する添削

 Web投稿とは違い、人様から対価を頂く即売会。誰でもタダで読めるものではなく、明確な責任が伴う(と個人的には考えています)ために、中身に妥協は一切せず詰められる点を徹底しました。

 普段から書籍を多く嗜む友人に文の添削を依頼。何度も通話をして表現技法や解釈に関する意見を擦り合わせ、小説作品として恥ずかしくないレベルの文章に仕上げました。

 先述した文章体裁整理と同時並行で進んでおり、本文が完全に出来上がったのが9月17日、本番の2ヶ月前のことです。

 さらに、『皆既日食の始まりに』に関しては若干性的な表現が含まれるため、成人向け指定をするか否かの判断に不安がありました。これについても、成人向け同人誌を手掛けているまとんさん(@maton_meat)に判断を仰ぎ、R-15程度の明記という形で落ち着きました。後述のサクカ作成や歌姫庭園申込についてもたくさん助言を頂きました、ありがとうございました……。

 加えて、念には念を入れて、歌姫庭園28に一般参加し、スタッフの方に「R-15作品にステッカーや許諾が必要か」を直接伺い、当日の不備がないように準備を進めました。

 

※ここまでのスケジュール(本番:11/23)

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サークルカット作成

 同人誌即売会のカタログに載るサークル紹介のアレです。いつもカタログを見て「このサークル良さそう」とか考えてた側の人間だったのが、作る側になるとは……。

 サイズや形式に色々気をつけないといけないらしく、間違えないように要綱とひたすらにらめっこ。サイズに関してはサンプル(ピクセル数が整えられた白紙のデータ)をダウンロードすればクリアできましたが、そもそもそのサンプルをどうやって編集すれば良いのか全くわかりませんでした。

 以前、VelvetRoseフラスタ・楽屋花企画の際にGIMPというソフトを少しだけ使ったことがあったため、試しにこれでやってみることに。イラレとか他のソフト入れようとしたら有料だったり無料お試し期間とか忘れそうだったので……

 ところがやってみると、

  • 文字の入れ方わからない
  • 背景の色の変え方わからない
  • 文字の色の変え方わからない
  • 中央揃えのやり方わからない
  • レイヤー……? 今いじってるのはどのレイヤー……?
  • 文字動かそうとしたら背景が動く なんで?

と言うふうに散々な状態。一応、下記のサイトを中心に色々参考にしたのですが……

https://gazocustomize.com/


 正直未だによくわかっていません……読んでも理解できないとか不器用とかの問題じゃない

 素人のアドバイスを下手に伝えるより、もっと出来る人に聞いた方が絶対良いので、私の口からはあまり言わないようにします。でもPNGへの変換方法は知っておいた方が良いです。

 

 今回の歌姫庭園に関して、サークル募集一次締切は9月3日〜9月30日でした。

 申込にあたって必要なものは以下の通りです。

  • 参加料1スペース4800円
  • 個人情報(入場証送付のため)
  • 頒布する作品についての情報(本の種類、登場アイドルなど)
  • サークルカット

 サクカは6月からずっと構想を練っていて(powerpointで見本を作ったりした)、なるべく早いうちに完成させておきたいと考えていました。というのも申込を早く済ませたかったからです。退路を絶って自分を逃げられなくするのがいちばんやる気出させるコツ」って聞いたので

 9月6日にサクカ作成を開始し、9月8日に完成。そして9月9日に歌姫への申込手続きが完了しました。もう逃げられないねェ……

 

※ここまでのスケジュール(本番:11/23)

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表紙絵・章ロゴ依頼

①表紙絵・挿絵

 私は絵が描けない、というかデザインに関する知識が皆無です。駄文しか書くことができません。

 同人誌において、表紙絵はファーストコンタクトで興味を持って貰えるか否かを大きく左右します(と勝手に考えています)。となれば、やはりプロに頼むのが一番です。

 今回は、以前VelvetRoseフラスタ・楽屋花企画でたくさんお世話になったYUMiさん(@yumi_san0112)に依頼しました。何度も相談を重ねて、表現の細部までこだわり抜き、私の思い描く妄想を完璧に具現化してくれました。こちらの提案を聞いた上でそれより遥かに良い案を提示してくださったり、おまけのイラストも描いてくださったり、もう本当に感謝しかありません……。

 本としては「挿絵があるとさらに嬉しい」という普段の消費者目線の願望から、挿絵の制作もお願いしました。どのシーンにするかは非常に悩みましたが、せっかく新作を書き下ろしたので一番最後の同衾一緒におやすみシーンにしました。自分が脳内で妄想してた情景が具現化されるの、最高の地産地消ですね……

 8月初旬に依頼し、慎重かつ緻密に相談を重ね、11月1日にイラストが完成しました。

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表紙絵(転載対策の為署名の編集とトリミング加工してあります)

 

②章ロゴ

 本誌は3つの作品を1冊にまとめたものです。

 それぞれに題名があるのですが、せっかくなら章の始まりのタイトルページも、ただの活字では無くロゴ風のが欲しい!(例のフォント)

 ということでこちらもデザインに造詣が深い方に依頼を出しました。中学以来の親友、夜夜中さりとて君(@yorusari)です。各章のイメージにピッタリで美しい章ロゴになりました……。本当にありがとう!!

 9月17日に依頼し、10月14日に完成しました。

 これによって、本を作るために必要な要素(文章・イラスト・ロゴ)が全て揃いました。あとは入稿作業だけ……!!

 

ここまでのスケジュール(本番:11/23)

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入稿作業+α

本文データの完成

 各クリエイターからデータを受け取り次第、すぐさま本文データに組み込む作業を開始しました。後述しますが、今回利用した印刷所はPDF入稿が可能だったため、最終的にはPDF上でページの整理を行いました。

 私自身のこだわりとして、印象的な場面展開はページめくりと同時に現れるようにしたかったり、章タイトルは左のページ(奇数ページ)にしたかったり……と色々考えたため、それらの整理をWord上で行うのがかなり億劫でした。

 仕事で利用していたのもあり、思い切って私用パソコンにもAdobe Acrobat Proを導入。Wordから変換したページデータを個別に入れ替え・消去できるのでだいぶ楽できます。PDF上でテキストボックスも入れられるので意外と重宝しました。

www.adobe.com

※無料体験期間が終わると自動で有料契約になるので注意(一敗)

 

 冊子を開いたときのイメージをしながらページ順を整理して、文書のプロパティもチェックします(入稿で不備が出る原因にもなるらしいです)。

 確認方法は、左上のファイル→プロパティ→フォント。全ての項目が「埋め込みサブセット」になっていればOK。

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印刷所への依頼&入稿

 同人誌を作る上で大事な要素のひとつ、印刷所選び。これまで手に入れてきた数多の同人小説本の奥付を巡回し、いくつか検討をつけ、有識者に相談しました。

 お世話になったのは、シンステで以前ちと千夜小説本を頒布していたREXさん。紙質や冊、文字と枚数の関係など、本を作ったことのある人でないとわからない感覚的な情報を数多く助言頂きました。データの入稿手順も教えて頂き、本当に感謝の気持ちでいっぱいです……。

 今回利用した印刷所は『ちょ古っ都製本工房』様。様々な加工オプションが付けられたり、10冊単位での発注が可能だったりと、同人初心者にとても優しいサイトです。それから製本が異様に安い。それでいてクオリティはしっかりしているのでありがたみ。

↓ちょ古っ都製本工房HP

www.chokotto.jp

 入稿時の設定と金額は以下の通り。

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 同人初挑戦の素人からの意見ですけど、安すぎ!?

 偏見で3~4万くらいいくと思ってました。だからこそ敷居が高く感じていたのですが。

 ただし、これが40冊という少数印刷&締切に余裕のある8営業日コースだからという点に注意して下さい。前日入稿だと小説本でも2.7万くらいかかります。イラスト本や漫画だったらやばそう……。

 

 11月4日に入稿が完了。あとは本が届きさえすれば、当日何も無しというバッドエンドは免れます。ホッと一息――

 

おまけ・特典を作る

するわけも無く、ここから道楽に走り始めます。

 本の都合上、冊子上では挿絵はモノクロになってしまいます。そこでYUMiさんから

「挿絵のカラー版を特典としてポストカードにするのはいかがでしょう」

という神のような提案をいただけました。天才すぎます。

 印刷は以前も利用したことのあるキンコーズ様。ポストカードと言っても実際のデータはA6サイズなので、印刷範囲には微妙な違いが出てしまいます。店員さんと相談し、A6出力でポストカード対応の印刷をしてもらうことになりました。紙質や光沢なども店頭でサンプルを見て吟味し、データを渡して後日現物を受け取りました。店先でニチャニチャ笑顔になりました。

キンコーズ

www.kinkos.co.jp

※リンクはオンデマンド印刷ですが、今回は実店舗に赴き印刷しています。

 

 11/4にデータ入稿と精算を行い、11/6にポストカードが完成しました。

 

※ここまでのスケジュール(本番:11/23)

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スペース設営グッズ

 即売会に一般参加していつも思っているのが、スペースの見栄えの良さ。色んなサークルさんの個性が出てますし、作品の宣伝の仕方が上手くて……。

 初参加とはいえ、あまりにも殺風景なスペースになってしまったら私自身寂しく感じますし、せっかく作品を出すのに手にとってもらえる機会が減ってしまうかもしれません。

 これについてはリア友の中でサークル参加経験が最も豊富なマッド君(@Sound_of_window)に色んなことを聞きました。特に参考にしたのは以下の点。

  • テーブルクロスを敷く

→グッと見栄えが良くなるし、机の下がガラ空きなのを隠せます。今回はテーブルクロス1枚と、シャニ2nd LIVE物販のやたらデカいユニットタオル(アルスト)を持ち込みました。

  • 本立て(イーゼル)に見本誌を設置できるように

→机に直置きするより、一般参加者の目に映りやすくなります。立体的になればスペースの見栄えも良くなりますね。

  • お金受け

→世情的なアレの対策にもなります。何故か二個買ってたんですけど。バカ。

  • お釣りBOX

→お金管理も大事。釣り銭切れは避けたかったので500円玉を20枚ほど用意しました。

 

 そのほかにも、お品書きを取り付けるためのコルクボードだったり、見本誌を置くためのマガジンラック(見つけられなかったので卓上台を調達しました)だったり、

 前項のポストカードを封入するためのピュアパック色封筒なども購入しました。

 利用したのはダイソー様とシモジマ様。ここでもやはり以前の経験が生きましたね……。

シモジマ

www.shimojima.co.jp

↓参考サイト

iemonocatalog.com

 

 ゼロからの準備でも、設営物関連は3000円以下でだいたい揃いました。百均は偉大。

11/7までにほとんどの物資が揃いました。

 何が必要なのか、先に調べないと全然イメージが湧きませんでした……詳細に教えてくれたマッド君、本当にありがとう涙

コミケ99出るそうなので宣伝

 

ここまでのスケジュール(本番:11/23)

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お品書き・Twitter宣伝

 Twitterの私は有象無象のオタクに過ぎないため、知り合い以外の方に手に取ってもらうには宣伝するしかありません。正直なところ「純粋に、歌姫に出られたら満足で、いくら赤字になろうが構わなかった」のですが、それでも閑古鳥だったら凹みます。ここまで真剣に取り組んだからこそ、より多くの方に読んでもらいたい、大崎姉妹の尊さを見てもらいたいと思っていました。

 ならば宣伝も頑張らないと、と意気込み、色んなアプローチで宣伝を行いました。

 

 最初の宣伝は、歌姫申込時&サクカ完成に合わせて。

 『大崎姉妹百合小説』って世界最強の8文字ですよね

 同時にpixivに新作のサンプルを公開。サクカのQRコードを読み込むとページに飛べるようにしました。

www.pixiv.net

 

 次は、夜夜中さりとて君にロゴをもらったとき。ちょうどプロデューサーズカップ開催中でTLが盛り上がっていたので、良い機会でした。

 

 次は、当日飾るためのお品書きの作成です。これはサークルの配置が出たときにツイートしようと決めていました。

 今まで一般参加の時、カタログに載っているTwitter IDを検索し、固定ツイートのお品書きを見て検討することが多々ありました。その経験からも、お品書きはなるべくわかりやすく、綺麗に、興味を持ってもらえるようにと心掛けました。

 初めてのお品書き、配置やデザインは見様見真似です。色んな方のお品書きを参考にして作ってみました。

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パ ワ ポ で つ く り ま し た

 イラレGIMPも使えないので……

 11/10にサークル配置が発表され、同日にお品書きを投稿しました。

 

 本文のPDFを編集して、画像バージョンのサンプルもpixiv投稿しました。

www.pixiv.net

 

 全ての準備が整い、横浜産貿ホールマリネリアに向かったのでした。

 

 

※費用内訳

 同人活動をやったことの無い方は正直気になるところだと思うので、公表します。

なお、銀行振込の手数料は含めていません。

歌姫庭園サークル参加費 4800円

同人誌印刷代      14520円

ポストカード印刷代   4406円

スペース設営グッズ代  2767円

イラスト依頼      ?????円

章ロゴ依頼       ?????円

 

 イラストやロゴの依頼料は伏せさせていただきます。が、できる限り精一杯のお礼をさせていただきました。創ってくれるものへのリスペクトを欠くわけにはいかないし、感謝の念は充分に伝えるべきなので。

 それに、先ほども述べましたが、私は利益、あるいはなるべく安く済ませようと思ってこの活動に挑戦したわけでは無いのです。むしろ盛大にお金と労力をかけてより良い作品を作りたかった、歌姫でより良い思い出を作りたかったんです。仮に本が全て捌けたとしても返ってくるのは約2万円分(1冊は検品、1冊は見本誌)なので、ハナから赤字にするつもりだったのです。それでもガシャ天井よりはるかに安いんだからソシャゲより健全な趣味ですね

 

当日の流れ

移動

 本や設営グッズはキャリーケースで運びました。が、本に関しては事前に現地発送すべきだったと後悔しています。重い……
 サークル入場が10時20分からだったので、余裕を持って10時に着くように家を出ました。歌姫庭園初参加は第15回、2018年2月12日のことだったのですが……そこから3年半経ってまさか自分が本を出す側として向かう時が来るとは、当時の私はゆめゆめ思わなかったでしょう。今も信じられません。

開場前準備

 着いてからやったことは大きく分けてふたつで、
スペース設営
検査用本の準備&カタログ引換
でした。
 事前に設営の練習は家でやってきたので、どこに何を配置するかの準備はスムーズでした。が、見本誌用の付箋の貼り方だったり、そもそも透明カバーがあったほうが良かったり(感染症対策的にも)、反省点は色々です。

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設営の様子

開場

 開場してからはほぼずっと席で座って、来てくださった方の対応をしていました(途中何度か売り子にバトンタッチはしてた)。自分が思っていた以上に手に取ってくださって、嬉しくて過呼吸になりそうでした……半泣きでした……。

 ただここでも反省すべき点があって……新刊交換は開場前にするべきだったな、と……

 なかなか離席するタイミングが掴めず、伺うことができませんでした。今後自分が新刊を作るかどうかは未定ですが、機会があるならば次はもっと良いタイミングで行けるようにしたいです。

 また、スペースの後ろ(待機場所)は意外に狭く、キャリーケースやその他の荷物の置き方も工夫しなければと感じました。早めに設営を済ませてキャリーケースだけコインロッカーに置きに行く、とか……?

 スペースにはさまざまな方が来てくださいました。フォロワーの方、初めましての方、リア友……何人かは差し入れも持ってきてくださって、すごく嬉しかったです……。いろんな方との繋がりを再確認できたのも、歌姫に出て良かったなと心から思えた要因のひとつです。

撤収

 14時50分頃に撤収準備を始めました。両隣は既に売り切れて撤収していて机のみだったので、他の方にぶつかる心配はありませんでした。

 残っていた本を全てメロンブックス様に委託。事前にサークルポータルで情報を入れていたので、その場で書類を書いて本(とポストカード)を渡すだけで終了。5分もかからなかったと思います。

 第一部終了と同時に、机と椅子の片付けをお手伝いして、会場を後にしました。

 ↓通販はこちらです!!

www.melonbooks.co.jp

 

総括

 最後まで読んでくださりありがとうございました。

 参考にしてほしい、なんて言いつつ個人的な内容も混じっててぐっちゃぐちゃかもしれません。すみません。

 完全未経験の状態からの歌姫サークル参加。振り返ってみれば、準備も、執筆も、当日も、楽しいこと尽くしでした。

 全ての工程をやり切って、後悔は何一つありません。参加して良かったと心の底から思っています。

 また、正直なところ、サークル参加は今回限りと考えていたのですが……当日を迎えて色々経験して、「またやりたい」って思えてしまいました。不思議なものです。これが同人の沼なのかもしれません。

 "楽しい"しかありませんでした、何もかも楽しい。本を読んでもらえること、いろんな人とお話しできること……全部全部貴重な経験で、何物にも代えられない思い出になりました。だからこそ、もう一度、と。

 次に本を作れるのはいつになるのか、全くわかりません。それでも、またいつか、あの場にサークル参加で立てることを夢見て、今日も妄想を働かせています。

 この駄文記事を読んで、もし「自分も出てみたい」と思った方。ぜひ一緒に歌姫で新刊交換バトルしましょう。その時が来るのを楽しみにして、筆を置かせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


to be continued……?